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MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。MBA講座と歩む読書生活。講座関連の書籍、講師お薦め本などを紹介。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、自己啓発本、ビジネススキルなど、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

これがガバナンス経営だ!(冨山和彦、澤陽男)

『これがガバナンス経営だ!』(冨山和彦、澤陽男)(〇) 経営共創基盤CEOの冨山氏と同ディレクターで弁護士の澤氏の共著です。本書は企業のガバナンスの要諦をまとめたもので、経営書としてのガバナンスのあるべき姿、そこから生じる様々な論点について、…

無私の日本人(磯田道史)

『無私の日本人』(磯田道史) 「武士の家計簿」で有名になった歴史家磯田道史さんの著書です。 ほんとうに大きな人間というのは、世間的に偉くならずとも金を設けずとも、ほんの少しでもいい、濁ったものを清らかな法にかえる浄化の力を宿らせた人である。 …

凡事徹底(鍵山秀三郎)

『凡事徹底』(鍵山秀三郎) 1994年に発行されたイエローハット創業者の著書です。「序のことば」(坂村真民)に、次のような言葉がありました。 不動の商魂、それは凡に徹することである。これさえ身につければ、お金は向こうからやってくる。これは商の常…

仕事の技法(田坂広志)

『仕事の技法』(田坂広志)(〇) 田坂さんの新刊です。本書は、「仕事の技法」の根幹をなす「対話の技法」について、23話の対話事例を用いながら非言語の重要性がまとめられています。本書では非言語の世界を「深層対話」とし、深層対話の技法を身につけ、…

ハーバードからの贈り物(デイジー・ウェイドマン)

『ハーバードからの贈り物』(デイジー・ウェイドマン)(〇) 3月に大学院の卒業を控えたこのタイミングにぴったりの良書に出会いました。本書は、ハーバードビジネススクールの15人の教授が最後の授業で生徒に送るメッセージ集です。経営について、これで…

サービスを制するものはビジネスを制する(グロービス経営大学院/山口英彦)

『サービスを制するものはビジネスを制する』(グロービス経営大学院/山口英彦)(〇) すべてのビジネスにはサービスが内包されている。サービスは特定の産業ではなく、すべてのビジネスが成立するのに必要な機能であるという発想のもと、まとめられた本書…

ビジネススクールで教えるメンタルヘルスマネジメント入門(佐藤隆)

『ビジネススクールで教えるメンタルヘルスマネジメント入門』(佐藤隆) 「リーダーシップとメンタルヘルス」の講座の参考図書です。本書では、メンタルヘルスを「疾病とその治療」という狭い枠ではなく、職場の対応を含めて改善を図る「適応アプローチ」を…

いちばんシンプルな世界の歴史(クリストファー・ラッセルズ)

『いちばんシンプルな世界の歴史』(クリストファー・ラッセルズ)(〇) 「世界史をざっとおさらいしたい!」というのにうってつけの1冊でした。 本書は、先史時代~2000年頃までの世界史の流れをシンプルな1本の線に凝縮したもので、36枚の地図もとても…

職場のメンタルヘルス実践ガイド(佐藤隆)

『職場のメンタルヘルス実践ガイド』(佐藤隆) リーダーシップとメンタルヘルスのクラスの参考図書で、『ビジネススクールで教えるメンタルヘルスマネジメント入門』の実践編です。ラインケアの要点をまとめつつ、グロービスの監修らしく、メンタルヘルスを…

私たちはどこまで資本主義に従うのか(ヘンリー・ミンツバーグ)

『私たちはどこまで資本主義に従うのか』(ヘンリー・ミンツバーグ) 社会主義に勝利したと言われる資本主義だが多くの国で民間セクターの力が過度に強まりバランスを失っている。この状況に対して、重要な役割が期待されるのが、NGO、社会運動、社会事業…

知名と立命(安岡正篤)

『知名と立命』(安岡正篤)(〇) タイトルどおり、深~い内容でした。読み手の資質が問われるといっても良いと思います。本書は人間学講話シリーズの1冊で、東洋政治哲学・人物学の権威である著者らしい、中国古典の名言を引用しながら、「命」(めい)と…

CSRで経営力を高める(水尾順一)

『CSRで経営力を高める』(水尾順一) 企業の理念と社会的価値の参考図書です。2005年、CSR(Corporate Social Responsibility)が出始めたころに発売された本書は、CSRの基本的な考え方がまとめられた入門書のです。おもしろいのは、「コンプライアンス…

厳選!受講期間中に読みたい私のお薦め本(2015年12月末時点)

『厳選!受講期間中に読みたいお薦め書籍』(2015年12月末時点) 「授業前に読んだほうがいいお薦め本は?」とのご質問を頂いた際に、お薦めしている厳選書籍です。半年ぶりに更新いたしました。 (☆=最初の1冊としてお薦め) 【クリティカルシンキング】 …

創造と変革の志士たちへ(堀義人)

『創造と変革の志士たちへ』(堀義人)(2回目)(〇) グロービス経営大学院堀学長の著書です。経営道場Day4の課題図書でもある本書。グロービスの教育理念やその骨子、志士として学生に期待することがまとめられています。 ■ひとことまとめ 能力・人的ネ…

安岡正篤 人間学(神渡良平)

『安岡正篤 人間学』(神渡良平) 本書は、陽明学者である安岡正篤さん(1898~1983年)の著書から人間学にまつわる部分を100余り引用して解説を加えたものです。歴代総理の指導者として政治の節々に登場し、官僚・財界の教育に当たった安岡さんの教えの要点…

中江藤樹の生き方(中江彰)

『中江藤樹の生き方』(中江彰) 企業家リーダーシップDay4の課題図書、『代表的日本人』(内村鑑三)の一人として紹介された中江藤樹(1608~1648年)。現在の滋賀県高島市に生まれ、やがて日本の陽明学派の祖と呼ばれる中江藤樹の生き方をコンパクトにまと…

EQ(ダニエル・ゴールマン)

『EQ』(ダニエル・ゴールマン)(〇) 経営道場Day2の課題図書。1996年に発表されベストセラーになった良書です。「心の知能指数」として、IQと対比して説明されるEQ。本書の流れを汲んだ書籍が多数発売されるなど、能力開発の考え方が広がり、世の中に大き…

ロシアの論理(武田善憲)

『ロシアの論理』(武田善憲) グローバル・パースペクティブDay2で学んだロシア。これまでロシアについてきちんと学ぶ機会がありませんでしたが、授業に合わせて読みました。2010年(メドヴェージェフ大統領時代)に発行された本書は、90年代の混乱からプー…

真説「陽明学」入門(林田明大)

『真説「陽明学」入門』(林田明大)(〇) 経営道場Day3の課題図書である本書。陽明学に関する本は数多く出版されていますが、グロービス経営大学院の課題図書に取り上げられているだけあり、陽明学の解説だけではなく、王陽明の生涯や日本陽明学の系譜も含…

資本政策立案マニュアル(石割由紀人)

『資本政策立案マニュアル』(石割由紀人) 本書は、上場を目指すベンチャー企業と実務家向けに、資本政策立案のコンセプトと手法を解説した一冊です。資本政策の基本理論、具体的な資本政策の策定手順、ベンチャーキャピタルからの資金調達方法についてまと…

二宮尊徳の経営学(童門冬二)

『二宮尊徳の経営学』(童門冬二) 企業家リーダーシップDay4の「代表的日本人」の一人として取り上げられた二宮尊徳。学校にある薪を背負って本を読む姿以外まったく予備知識なしでしたので、何か手がかりになる本はないかと探していたところ、本書に出会い…

上杉鷹山の経営学(童門冬二)

『上杉鷹山の経営学』(童門冬二)(〇) 企業家リーダーシップDay4の『代表的日本人』の一人として取り上げられた上杉鷹山。本書は、上杉鷹山を経営の観点からまとめています。童門さんの著書『小説 上杉鷹山』は上下巻でボリュームがあるので、とりあえず…

経済学入門(ミクロ編)(ディモシー・テイラー)

『経済学入門(ミクロ編)』(ディモシー・テイラー) スタンフォード大学で最優秀講義賞を獲得した授業を再現した本書。池上彰さん監訳で日本語訳も分かりやすいと思います。マクロ編を読み、その流れでミクロ編も読んでみました。 (印象に残ったところ‥本…

1940年体制(野口悠紀雄)

『1940年体制』(野口悠紀雄)(3回目)(〇) グローバル・パースペクティブのDay6で「日本経済の失われた20年」を学びましたが、失われた20年を学ぶなら戦時~戦後経済も学ばないと!と思い、再読しました。最新版は2010年版ですが、再読した2002年版とは…

地頭力を鍛える(細谷功)

『地頭力を鍛える』(細谷功)(〇) 本書は、「考える力」のベースとなる「地頭力」をフェルミ推定を使って鍛えようという内容。地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力。インターネットの発達や世の中の動きが早まるにつれ…

「失われた20年」を超えて(福田慎一)

『「失われた20年」を超えて』(福田慎一) 本書は、「世界の中の日本経済」という全10巻シリーズの1冊目。バブル経済の発生~リーマンショックまでの約20年の日本経済についてまとめられています。バブル崩壊後の不良債権問題の処理の遅れが2000年代の生産…

戦後経済史(野口悠紀雄)

『戦後経済史』(野口悠紀雄)(〇) 戦後70年。戦時中に制定された国家総動員法による経済体制から、高度経済成長への転換。日米摩擦からバブル経済、その後の失われた20年。日本の経済構造はどのように変化し、これから未来を構築していく手がかりは何か。…

猫を助ける仕事(山本葉子、松村徹)

『猫を助ける仕事』(山本葉子、松村徹) 猫カフェ型開放シェルター、猫付きマンション、猫付きシェアハウス。毎年約10万頭の猫が殺処分されている現実を変えるための新たなビジネス。NPO法人東京キャットガーデンのビジネスモデルを紹介する内容です。 (印…

スタンフォードのストレスを力に変える教科書(ケリー・マクゴニガル)

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』(ケリー・マクゴニガル)(〇) ストレスを避けるのではなく、受け入れてうまく付き合うことで、レジリエンスが身につく。思い込みを変えることで身体の反応を変え、選択までも変えてしまう。ベストセラーと…

イスラームからみた「世界史」(タミム・アンサーリー)

『イスラームからみた「世界史」』(タミム・アンサーリー)(〇) グローバル・パースペクティブDay5(サウジアラビア)の授業をきっかけにイスラムの世界を学んでみたいと思い買ってみました。著者はアフガニスタン出身でサンフランシスコの在住の作家。60…

プラットフォーム戦略-21世紀の競争を支配する「場をつくる」技術[Kindle版] (平野 敦士カール, アンドレイ ハギウ)

プラットフォーム戦略-21世紀の競争を支配する「場をつくる」技術[Kindle版](平野 敦士カール, アンドレイ ハギウ) 本書は、プラットフォーム戦略とはいったいどういうものなのか、なぜいま注目を集めているのか、どうすれば勝つためのプラットフォーム…

「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質(松本 利秋)

『「逆さ地図」で読み解く世界情勢の本質』(松本 利秋) [kindle版] グローバル・パースペクティブの授業で各国の歴史を学んでいくと、どうしても気になって外せないのが地政学。地図って、北を上に見ることに慣れ過ぎてしまっていたので、ちょっと視点を変…

仮説思考(内田和成)

『仮説思考』(内田和成)(〇) クリティカルシンキングの学びのひとつである仮説思考。解決策にたどり着くのが早い人、それは分析力や情報収集力といったスキルの問題ではなく、ものの考え方や仕事の進め方に差がある。仮説とは、情報収集の途中や分析作業…

使える弁証法(田坂広志)

『使える弁証法』(田坂広志) 2005年発行の本書。「ヘーゲルが分かればIT社会の未来が見える」というサブタイトルが付されるように、ITが社会を大きく変え始めた当時に、ヘーゲルの弁証法のうち、「螺旋的発展の法則」を用いて、社会がどのように変わろ…

メンタルが強い人がやめた13の習慣 (エイミー・モーリン )

『メンタルが強い人がやめた13の習慣』 (エイミー・モーリン )[Kindle版] 全米で話題になっているらしいセルフヘルプ本。最悪の状況でもなんとか切り抜ける方法を知るために、13の思考習慣をやめることが提案されています。当たり前にやっていることをや…

目に見えない資本主義(田坂広志)

『目に見えない資本主義』(田坂広志) 2009年に発売された本書。リーマンショックがもたらした世界経済危機を乗り越えて、我々は何を学ぶのか。貨幣経済を超え、広い視野から資本主義の未来を語る、これからの資本主義の変化の方向性を示唆する内容です。 …

意思決定12の心得(田坂広志)

『意思決定12の心得』(田坂広志)〔kindle版〕 本書では、意思決定に必要な能力と、それを身につけるための心得を説いています。マネジャーの最も重要な仕事である意思決定。「絶対の正解」はない意思決定は、全身全霊を込めると、自らの精神を鍛え、深め、…

論点思考(内田和成)

『論点思考』(内田和成)(〇) これぞ、クリティカルシンキング!理論と実務の架け橋になる一冊です。 最初の一冊ではないと思いますが、クリシンの基本を学んでから、実務との接点が気になったころに読むと良いと思います。著者は、早稲田ビジネススクー…

マインドフルネス 瞑想入門(吉田昌生)

『マインドフルネス 瞑想入門』(吉田昌生) 本書は瞑想の実践方法の解説本です。短時間でも気軽に瞑想を生活に取り入れることで、ストレスを和らげる習慣を持つことを目的としています。 本格的に始めようとすると、一度、セミナーや教室で体験するほうが早…

ROEが奪う競争力(手島直樹)

『ROEが奪う競争力』(手島直樹)(〇) 著者は、アクセンチュア、日産自動車(財務部、IR部)を経て独立し、小樽商科大ビジネススクール准教授を務める、ファイナンス実務・理論両面の専門家。ROE偏重の流れに対して疑問を呈する内容です。 著者がファ…

経営思考の「補助線」(御立尚資)

『経営思考の「補助線」』(御立尚資) リスクマネジメントと企業経営の授業をでお世話になった、ボストンコンサルティンググループ日本代表である御立先生のこれまでに執筆された記事を抜粋した経営エッセイ集です。 グローバリゼーション、イノベーション…

日経新聞の数字がわかる本(小宮一慶)(〇)

『日経新聞の数字がわかる本』(小宮一慶)(〇) グローバル・パースペクティブを受講すると、自ずと経済・歴史を学びなおさないといけないという気持ちになり、今回は社会人第一歩で学んだ日経新聞の読み方に再度目を通すことにしました。本書は、日経新聞…

心の疲れをとる技術(下園壮太)(〇)

『心の疲れをとる技術』(下園壮太)(〇) 自衛隊メンタル教官の著者が、自衛隊で教えている疲労コントロールの方法を一般向けに解説したメンタルヘルス講座です。平易にイメージしやすく書かれている良書だと思います。 (印象に残ったところ‥本書より) …

地政学入門(曽村保信)

『地政学入門』(曽村保信)[Kindle版] 地政学とは地球全体を常に一つの単位と見、その動向をリアル・タイムでつかんで、そこから現在の政策に必要な判断の材料を引き出そうとする学問のことです。 グローバル・パースペクティブを受講し、経済学、世界史と…

ジオエコノミクスの世紀(御立尚資、イアン・ブレマー)

『ジオエコノミクスの世紀』(御立尚資、イアン・ブレマー) ボストンコンサルティング日本代表の御立尚資さんと、世界トップクラスの国際政治・地政学エキスパート、イアン・ブレマー氏の共著&対談です。 タイトルの「ジオエコノミクス」とは、国が自国の…

新・オタク経済(原田曜平)

『新・オタク経済』(原田曜平) 著者は、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーで、『さとり世代』や『ヤンキー経済』などの著者としても有名な方です。本書は、かつてのオタク(電車オタクのような・・)と現在のライトオタクとの消費性向の違いを中心…

リーダーシップとは何か(リー・クアンユー)

『リーダーシップとは何か』(リー・クアンユー) グローバル・パースペクティブDay1のケースで学んだシンガポール初代首相リー・クアンユー氏。本書は、1959から90年まで首相在任、その後も2011年まで要職を歴任された長年にわたる著者の政治生活からまとめ…

プロフェッショナル進化論(田坂広志)

『プロフェッショナル進化論』(田坂広志) 2007年に発行された本書は、Web革命時代のプロフェッショナルは、知の集団であるシンクタンクの役割を個人が担う時代。「7つのシンクタンク力」と「個人シンクタンクへ進化するための6つの戦略」が紹介されてい…

戦略「脳」を鍛える(御立尚資)(〇)

『戦略「脳」を鍛える』(御立尚資)(〇) リスクマネジメントと企業価値の講義の指定図書です。長らくボストンコンサルティング日本支部の代表を務められた著者が、戦略論プラスアルファの能力(インサイト)をどのように身につけるかを説いた一冊です。本…

物語シンガポールの歴史(岩倉育夫)

『物語シンガポールの歴史』(岩倉育夫) グローバル・パースペクティブDay1の授業で取り上げられたシンガポール。東京23区と同じくらいの面積に540万人(うち永住者380万人)が暮らす国です。 本書では、200年前までジャングル同然だった無人島がイギリスの…