始めよう。引き寄せ(岸本丈)
『始めよう。引き寄せ』(岸本丈)
人は「変化を起こせる」と思っていれば、必ず実現できるもの。それってホント?怪しくない?論理的でない?という疑問と、片やこれまでの経験値的にそう思う、そう信じているという思い。私にとっては、人に説明し理解してもらえるほどには言語化できないけど、「なんか分かる!」っていう分野がこの「引き寄せ」領域です。まず、その入門的な著書として本書を読んでみました。
本書は、引き寄せの法則を包括的にまとめてあり、この1冊を読むだけで、法則のメカニズム全体像から核心に至るまでが理解できるようにまとめられています。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯引き寄せに失敗する理由
①知っているつもり!我流引き寄せタイプ
正しい方法を知らず、我流で行なっている。
②いきなりトライ!無謀チャレンジャータイプ
半信半疑のまま、いきなり大きな願い事に挑戦してしまう。
③罠にハマって動けず、引き寄せ犠牲者タイプ
努力に成果が比例しない。
④知って満足!知識詰め込み実践ゼロタイプ
学んで満足し、実践しない。
一言で表すと「心の底から信じていることは、実現する」と言う極めてシンプルな法則。
◯引き寄せの方程式
・願いが叶う確率=願いの強さ(イメージの強さーブレーキの強さ)×行動
・願いに対する熱意が強く、かつ願いの内容が明快であればあるほど、そのイメージも強くなり、願いが叶いやすくなる。
◯願いを叶えるプロセス
①願いを決める
望んでいないものを引き寄せようと努力しても、徒労に終わるだけ。願いが本当に味わいたい感情をもたらしてくれるものなのかどうか、見極めることが大切。
・「自分は本当にこれを手に入れることを望んでいるのか?」
・「どうして、これを手に入れたいと思っているのか?」
・「私がこれを手に入れることで、不幸になる人はいないのか?」
・「私がこれを手に入れると、誰が幸せになるか?」
・「私がこれを手に入れると、充実した気持ちになれるか?」
②願いを叶えると決める
・ただの願望と、決断したいとの違いは、簡単に言うと、「◯◯したい」と「◯◯する」の違い。
・「決断」とは、「願望を達成すると心に決めて、迷いや不安などのドリームキラーを断つ」ことを意味する。
③潜在意識に願いを落とし込む
・疑いの気持ちは、潜在意識に入り、願いが実現することを邪魔する。
・潜在意識に願いを刻み込むコツは、「願いが叶ったときの感情を願いが叶う前に先取りする」ことに尽きる。
・リラックスできる就寝前は、願いを潜在意識に落とし込みやすいゴールデンタイム。
④行動する
・日々、潜在意識を願いに刻み込んだら、あとは行動あるのみ。
⑤気分の良いところにフォーカスする
・最高の気分になる前に、事前にささやかながらも良い気分になっておくと、願いが圧倒的に叶いやすくなる。
⑥願いが叶う
・「③をもう繰り返す必要がない」という感覚があれば、きっぱりとやめる。
◯夢を実現する5つの方法
①ビジュアライゼーション(可視化)
・一言で言うと「空想」。本人視点と第三者視点の2つがある。
・好きな時に好きなだけ行っていい。入浴時や就寝前後がオススメ。
・「私はこのイメージ通りの経験をする」と心の中で宣言してしまうといい。
②宝地図(ビジョンボード)
・自分の目標や夢を象徴する写真を、コルクボードに貼り付ける。オススメは寝室に飾ること。
1)自分の夢、目標、経験したいことをリストアップする
2)自分の夢を象徴する写真を集める。A1サイズ程度のコルクボード、自分の笑顔の写真も用意する。
3)コルクボードの中央に自分の写真を、周りに夢や目標を象徴する写真をピンで留めていく。
4)「◯◯年まで家を買う」と言うような願いを書いたカードをピンで留める。
・短くパワフルな文章を繰り返し唱えて、その内容を潜在意識に刷り込む方法。簡単な念仏のようなもの。
1)「私は〜」で始める。
2)否定ではなく、肯定の文にする。
3)「〜になりたい」ではなく、「〜になる」「〜になりつつあります」と言う。
4)最後に「ありがとうございます」と言って、感謝の気持ちを表す。潜在意識には、「感情と伴った願いは刷り込まれやすい」と言う性質がある。
④紙に書く
1)「私は〜」で始める。
2)否定ではなく、肯定の文にする。
3)「〜になりたい」ではなく、「〜になる」「〜になりつつあります」と書く。
4)文章は、短く簡潔に。
⑤実体験する
・お金が欲しい場合は、模造紙を紙幣のサイズに切ったものを何枚も用意して、束にする。束の一番上と一番下は本物の一万円札にして、偽の札束を作る。それを実際に手で持って、手の感触と重みで豊かさを味わう。これを繰り返して、豊かさの感覚を潜在意識に刷り込む。
・車が欲しい場合は、実際に販売店に行き、試乗する。
・重要なのは、なるべく身体感覚をリアルにイメージすること。
◯人のための願い
・人のために何かを祈ったり、願ったりするとき、その祈りは自分のためだけの願いよりも、より潜在意識に早く深く刻み込まれる。そして、その願いは力強く実現する。
・自分が幸せになることで、周りの人たちも幸せにすることを考える。願いを決めるときに、「この願いが叶ったら、ワクワクするだろうか?」と言う質問を自分に投げかける。
◯ドリームキラーが入り込む隙を与えないために
・心が感情の波に揺れているようでは、なかなか思い通りに想像力を働かせることができない。
・ゆっくり鼻から息を吸い、3秒止めて、口からゆっくりと吐き出す。これを5回程度、繰り返す。
・次に、自分を包み込む空気が、静まり返る様子をイメージする。困難に直面して不安で心が占められているときほど丁寧に行い、心をしっかり静める。
なんか半信半疑・・と思っているうちは難しそうな気がしますが、過去には「〇〇の試験に合格する」とかずっと思っていたら、その通りになることが続いたりしたことはあるなぁと思い出され、それも引き寄せ効果があったのか(努力を引き出したのか)、と考えてしまいました。紹介されている方法のうち、宝地図は世界的コーチであるアンソニー・ロビンズの著書にも書かれていた記憶があり、おもしろそう。引き寄せとコーチングはとても相性が良さそうです。