MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

女子の最強幸福論(栗原弘美)

『女子の最強幸福論』(栗原弘美)

 繰り返しお伝えすることが多い、読書の領域ジャンプ。「幸せ」シリーズでも取り組んで見た結果、たどり着いたのが本書。やっぱりジャンプ効果は大きく、女性では当たり前感があっても、男性からは新鮮、興味津々、目から鱗だったり・・・とりあえず、「極端に振り切ってみよう」という大切さを再認識しました。

 さて、本書は、女性の幸福について、パートナーとの巡り合うための基本、最高のパートナーを見つける極意、幸せな結婚を続ける極意、男性に心から愛される秘訣と言った観点を中心にまとめられています。著者は、2万人以上に関わった恋愛カウンセラー・トレーナーの方ですので、本書も対話調をベースに書かれており、イメージ化しやすいと思います

 

(印象に残ったところ・・本書より)

◯女性性と男性性

①女性性(内側の世界に対して能動的な働き)

・受け取り、愛される力

・物事を決めつけず、受け入れる優しさ

・人の心に寄り添う共感力

・育む力

・真実を見極める力

・命を生み出す力

②男性性(外側の世界に対して能動的な働き)

・エネルギーが外に出て行く力

・物事を変革しようという力

・前に進んでいこうとする力

・守ろうとする力

・与えようとする力

⇨女性性は、男性にも女性にも、どちらにも本来、備わっている性質。現代の社会は、「誇張された男性性」優位の傾向にある。

⇨もし、自分自身を100%輝かせることができていないとしたら、人生に100%の喜びを感じられていなかったら、あなたの「健全な女性性」が、雲で覆い隠されたように見えなくなっている。

 

◯パートナーができない女性が手放すべき5つのこだわり

①過去の男性への未練や感情

 心の中で別れた相手に執着し続けるということは、三度の食事を与えて世話し続ける刑務所運営をしているのと同じようなもの。新しいパートナーと幸せな人生を生きて行くための貴重なエネルギーを、あなたを傷つけた相手に罰を与え続けるために、使っている。まずは、「過去の人、出来事、感情、思い出を手放そう」と心に決めることから、プロセスは始まる。

②両親から引き継いだパターン

 父親や子供の犠牲になって苦しんでいる母親の姿を見続けたり、母親から「結婚は我慢の連続」「結婚は人生の墓場よ」などと言われ続けて育った女性は、それがそのまま自分の結婚観になることがある。

③1人でいることの自由さを手放せない

④人に頼ることが苦手

⑤セルフイメージに固執する

 セルフイメージが強いと、それらが制限となって、人生の可能性をどんどん狭めてしまう。私たちが持っているセルフイメージのほとんどが思い込みなのが、私たちは強く「これが私だ」と信じている。

 

◯自分を幸せにしてくれる男性に愛されるには

①「自分を癒すこと」に意欲を持つ

 必要以上に相手に執着したり、愛することを求めたりしてしまうのは、少々気の以来の未完了があるから。

②相手に感じる魅力的な部分を自分に取り戻す

 相手の中に見える魅力的な部分は、実はあなた自身が十分に発揮していない性質。

③パワーを取り戻し、選択のカギが自分にあることを信頼する

④あなただけを見てくれる、誠実で育てがいのある男性を選ぶ

 

◯最高のパートナーを見つけるカウンセリング事例(対話形式)の発言より

・人を好きになることは、子供時代の無防備な状態に似ている。守るものがなくなって傷つきやすくなるから、それは怖いこと。

・女友達との繋がりは人生を豊かにしてくれますが、お互いの好きな人や彼氏を批判し合うような会話は、前向きな方向には導いてくれない。それに女性同士でばかりいると、男性が入るスペースがなくなってしまう。最近の男性は勇気がないことが多いから、帰化付きにくい雰囲気ができてしまう。

・自分から好きになる人と、自分を好きになってくれる人が一致しないのは自身のなさの表れ。心の深いところで「私には価値がない」と思い込んでいると、噛み合わない状況に陥る。ありのままの自分を愛して自己価値を上げ、女性としての自身をもっとつけていく必要がある・・。

・男性にいろいろな性質や要素を求めるの問題ないが、それが条件となって「それがないと満足できない」「こういう男性でないと、自分が幸せになれない」というのは、あなたの幸せに役立たない考え。それは、その男性を好きというよりは、その人付随しているアクセサリーを気にしているようなもの。

・「周りの人男性、上司や先輩、年下の部下、父親や男兄弟、男友達、誰でもいいから男性を観察して「ハードワークしているこの人は、どうしたら休みが取れるようになるかな」とか、「営業に出たらなかなか帰ってこない同僚は、どうしたら帰ってくるようになるかな」とか、自分に何ができるかということを考えてみましょう。自然とパートナーシップの練習になる。

・男性はきっと、最初は◯◯さんの生き生きと輝いている姿に、魅力を感じてアプローチしてくるのでしょう。でも、おつきあいしているうちに自分の思い通りになってしまうので、魅力を感じなくなってしまうのかもしれませんよ。

・彼らの気持ちを汲んであげることももちろん大切ですが、母親にならないように気をつけなければなりません。あなたが母親になってしまうと、男性は魅力を感じなくなって、やはり離れていってしまいます。それは健全なパートナーシップとは言えないのです。

 

 などなど、割と線引きが入りました。普段読まない本だからかもしれませんが、「なるほど、こういうふうな発想なのか」という点で、気づきが多かったです。この先、掘り下げてみようという感じではなく、少し知っておいて、自分の思いが至るように(気づきの意識が向くように)なろうっていうふうに思いました。最近コーチングで「恋愛テーマでもいいですか」と女性から言われることがちらほら出てきており、そこもしっかり対応できるようにして、他者貢献につなげていきたいと思います。

f:id:mbabooks:20180604074439j:plain