『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』(ROLAND)(◯)
テレビをほとんど見ない私は、ROLANDがどういう方か全然知りませんでした。ビジネス書の経営者の本が並んでいるところに平積みされているのがずっと気になっていたのですが、先日GACKTの本を読んだ時に、近しい感じがして比較対照的に読んでみようくらいの気持ちで買ってみました。ホスト界の帝王だったのですね(笑)って読み始めてから知りました。
一見、私の生活とはまったく関係がない領域の方ですが、読んでいくと、考え方、言葉、行動といったところに美学がはっきりしていて、強い信念、折れない心があり、生きていく上で参考になるなぁと感じました。お二方ともビジュアルで魅せる方ではあるのですが、さらに言うと、GACKTが「行動」で魅せる人であるのに対し、ROLANDは「言葉」で魅せる人のように思いました。
ROLANDは帝京高校サッカー部で全国制覇を目指すような体育会系で青春時代を過ごし、授業は大喜利状態。言葉の磨き方、積み重ねがすごいなと思います。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯「年齢は、どれだけ生きてきたかは教えてくれても、どう生きてきたかは教えてくれないだろう?」
・新しい人間関係を築くときに、あえて相手の年齢は聞かないことにしている。そんな先入観や物差しは一切排除して、相手にどれだけの器量があるのか、どんな人間なのかということだけを見る。
◯「説明できる好きって、本当の好きじゃないから」
・説明しようと思っても説明できないけれど、なぜだか、心から惹かれてしょうがないんだ。寝ても覚めても頭の片隅にはずーっと好きなことがある。無償の愛を感じるのだ。これこそが本当の好きだと思う。何かを選ぶときには、いつも自分の直感を信じる。
◯「デブは甘え。普通に生きていたら太らない」
・スタイルがいい人は仕事ができる。なぜなら、自分に厳しく、ストイックで、健康に気を使っているから。そして一番の理由は、しっかりとトレーニングする時間を捻出するようにスケジュールを管理できているということだから。そして、時間の使い方が上手い人は出世する。
◯「俺はローランドだからね。コンビニには手を染めないよ」
・自分の言葉や立ち居振る舞いから極力「生活感というものを削ぎ落とす」ということを意図的にやっている。
◯「この部屋が汚いの?それとも俺が綺麗すぎるから汚く見えるだけ?」
・自分でもちょっと病気ではないのか?と思うほど几帳面だ。
・そんな綺麗好きな性格と付き合っていくのはとても大変なのだが、実は少しいいこともある。人が普通では気づけないようなところまで気づいて、綺麗にできる。これは、接客業をしていてとても大切な感覚だ。テーブルの上を綺麗にしたり、店内を綺麗にすることは、接客業をする上で絶対欠かせない要素だから。
◯「ジャージばかり着ていたら、ジャージが似合う人間になっていく」
・だらしない生活をすると、そういう生活や格好が似合う人間へと、知らないうちに変わっていってしまう。
・人が見ていないところで格好つけられない奴が、どうして人が見ているときに格好をつけられるんですか?人が見ていないときこそ、格好つけるのだ。
◯「自信を保てとは言わない。自信のあるフリをしてみな!」
・いつもアドバイスるのは、自信のあるフリでいい。自信のあるフリを頑張ってやってごらん。
・まず受け入れる。その上でどうしたら自信があるように見せられるかに視点を変える。背筋を伸ばしてみる。ゆっくりとしゃべってみる。声のトーンを落としてみる。
・心理状態は変えられなくても、仕草ならその瞬間から変えられる。
・ま、俺クラスになると、常に鏡とジャンケンしても勝てるぐらいの自信が備わっているのだけど!
◯「仕事のやり方には三種類ある」
・正しいやり方
・間違ったやり方
・俺のやり方
◯「ホストはお中元じゃないんだぜ?」
・最高の男です、と猛烈に売り込んで、「亜lあ、本当に最高の男だ」と思わせて、初めて一流じゃないのか。
・簡単に手に入るものよりも、手に入りにくいものの方が価値がある。もっとエゴイスティックに、大胆に自分を売り込め。
◯「先の見えない人生が怖いって?俺は先が見えてしまった人生の方がよっぽど怖いね!」
・先の見えない人生でいいじゃないか!何が起こるかわからないのが人生だし、自分の力でどれだけでものし上がれるって素晴らしいじゃないか。そう思い、俺は歌舞伎町にたどり着いた。
・今でも、自分の人生の先は見えていない。なんでかって?眩しすぎるからさ!