『ずっとやりたかったことをやりなさい』(ジュリア・キャメロン)(◯)
お友達に紹介していただきました!ただひたすら頭に浮かんだことを書き続ける、「モーニング・ページ」というワークをアイデア創出という目で活用することを軸に、他のワークもからめて12週間のワーク仕立てとなっています。「モーニング・ページ」は、瞑想セミナーで学び、一時期習慣化して、仕事のストレス軽減に大きく役立った経験がありますが、本書では、アイデア創出というまったく異なる目的で活用されている点が新鮮でした。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯モーニング・ページ
・3ページほどの手書きの文章であり、意識のながれをありのままのに綴ったもの。
・モーニング・ページはただ手を動かし、心に浮かんでくるものをそのまま書き留めることを目指している。卑劣なこと、愚かなこと、馬鹿げたこと、奇妙なこと、どんなことでも構わない。
・あなたがモーニング・ページに書く怒りや、めそめそした泣き言は、あなたとあなたの創造性の間に立ちはだかっているものを表している。
・もし何も書くことが思いつかなかったら、「何も思いつかない」と書いて欲しい。3ページが全部埋まるまで書き続けよう。
・モーニング・ページには、論理脳を一旦停止させ、アーティスト脳を自由に振る舞わせる効果がある。
◯アーティスト・デート
・アーティスト・デートは、あなたのうちなるアーティスト、すなわち自分の内部にいる創造的な子供とのデート。あなた自身の創造的な心を育むために特別に確保される週2時間ほどの時間の塊のことで、結果、洞察やインスピレーション、導きなどを受信する。
・毎週、アーティスト・デートに時間を割くようにしよう。そしてそれから逃れようとするあなたの心の動きを観察してほしい。いかに第三者の侵入によって邪魔されやすいかを見つめて欲しい。そして、侵入者から身を守る術を学んでもらいたい。
◯12週間のワーク
①安心感を取り戻す
・才能を堰き止められているほとんどのアーティストは、自分でも気づかずに「二つに一つ」の思考法にはまっている。
・否定的な思い込みは往々にしていわれのない恐れと結びついている。
・一歩踏み出すには自分を肯定するところから始める。
・自分を肯定する言葉を書き始めると、ものすごい勢いで自分を非難する声が浮かび上がってくる。この革新的な思い込みはどこからきたのだろう?こんなことを言えるのは誰なんだろう?それはいつだったのだろう?
1)モーニング・ページの終わりに自分を肯定する言葉を書き、否定的な声が聞こえたら、それを肯定的な言葉に変える。
2)自分の中のアーティストとデートする
3)創造性を邪魔する三人の敵をリストアップする
4)怪物の中から一人選びホラー小説を描いてみる(メモする程度でOK)
5)あなたを守ってくれる編集者がいると仮定して手紙かメールを書く
6)創造性を認めてくれた三人のチャンピオンを列挙する
7)それを読むと幸せな気分になれる励ましの言葉を一つ選び、書き出す。
8)もしあと5回の人生を送れるとしたら、それぞれの人生で何をするだろう?
9)自分を肯定する言葉を書き出す作業をしたときに、古い心の傷や怪物が蘇ってきたら、それらをリストに加える。
10)あなたの中のアーティストと散歩する
(以下、②以降はワークの内容は、省略)
②アイデンティティを取り戻す
③パワーの感覚を取り戻す
④本来の自分を取り戻す
⑤できるという感覚を取り戻す
⑥豊かさの感覚を取り戻す
⑦つながりの感覚を取り戻す
⑧芯の強さを取り戻す
⑨思いやりの心を取り戻す
⑩守られているという感覚を取り戻す
⑪自立の感覚を取り戻す
⑫信じる心を取り戻す
「モーニング・ページ」の新しい使い方には興味をそそられます。12週間のワークは、ちょっとハードル高いなというボリュームですが、必要に迫られたタイミングがきたときに、本書を思い返して取り組んでみたいと思います。