『多動力』(堀江貴文)(◯)<2回目>
他の本で紹介されていたのを見たのをきっかけに、買い直しての2回目です。堀江さんの著書は語り口は辛辣な感じはありますが、必要なことを端的に話されているので、言いたいことがわかりやすいと思います。それをどう活かすかは読み手次第ですが、私は参考になるところが多く、自分の思考が固まっているなという気づきを得ることが多々あります。本書は、実践のためのベースになる考え方、周りに左右されない自分の軸を持った行動、自分の人生をどう自分らしく生きるかと言ったことが語られた実践本です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯寿司屋の修行なんて意味がない
・貴重な時間を「情報」得るために使ってはいけない。オープンイノベーションにより「情報」それ自体の価値はゼロになる。
◯見切り発車は成功のもと
・準備にかける時間は無駄である。見切り発車でいい。すぐに始めてしまって、走りながら考えよう。
◯まずは一つのことにサルのようにハマれ
・日本の「バランス教育」は子どもの集中力と好奇心を削ぐようにできている。よく大人になってから「好きなことが見つからない」「やりたいことが見当たらない」という人を見かけるが、ここに原因がある。
・学校というのは平均点の子どもを作る工場のようなものだから、どこか一方に偏り、バランスが取れていない人間が集団に交じっていると不安を覚え、無理やり矯正しようとする。
◯飽きっぽい人ほど成長する
・飽きるということは、慣れて、余裕ができたということ。
・スティーブ・ジョブズは「点と点をつなげていくと、いつの間にか線ができる」と言ったが、あちこちハマっていくうちに、網の目のように散らばった点と点が思わぬところでつながる。一度深くまでハマり、あっさりと次へ移る。これからの時代は、そうやって80点取れるものをいくつも持っている人が強い。
◯大事な会議でスマホをいじる勇気を持て
・「自分の時間」とは自分の意思で、自らがやりたいことをやっている時間のこと
・「他人の時間」とは自分の意思とは関係なく、何かをやらされている時間のこと
・今、自分は「自分の時間」を生きているか?「他人の時間」を生かされているか?意識してみよう。
◯『君の名は。』がヒットした理由
・「もうこのシーンの言いたいことは分かったから、早く次に行ってくれよ」と思う映画があまりに多い中、異質の編集がなされていた。今の時代を生きる人は「無駄な時間」を我慢できない。この映画はそのことをよく理解していた。
◯なぜ、デキる人は「質問力」が高いのか
・質問力がないダメな例
「FAQレベルの質問」「論点がごちゃまぜ」「前提条件がはっきりしない」「不要な情報をダラダラ説明する」
・「質問力」がない人に共通する問題点。それはメールやLINEも長いということ
◯一晩10軒以上をハシゴしろ
・会議は1回1時間、会食は1日1回など、固定観念で決めていないだろうか。
◯仕事の質は睡眠で決まる
・「よく寝る」は基本
・「多動力」を発揮するために、睡眠時間を削るのは本末転倒。よく寝てこそ、超人的なスケジュールをこなすことができる。
特に「8割できることを」たくさん持つという点は、今自分自身が取り組んでいることでもあり、これから先の世の中を考えると必要なことだと思います。「私は◯◯という仕事をやっています」と言えないような「多ジャンルのことをやっている人」。職業ではなく、自分自身が商品ですという状態。価値を高めてゆけば自ずとそういう状態になるのではないかと思います。