MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

ゴールドビジョン(久野和禎)

『ゴールドビジョン』(久野和禎)

 プロコーチによる、ビジョンの描き方がまとめられた一冊。

 ゴール設定するために必要な3つの軸は、

①現状の外に出るすごいゴールを描くこと

②やりたいこと

③たくさん出すこと(100個くらい)

 

 描いたゴールを実現するために必要な3つのことは、

①未来を視る力(イメージ、詳細化)

②自分を信じる力(経験、習慣)

③人を巻き込み動かす力(コミュニケーション)

 

 本書の中で、注目したのが、自分を信じる力(自信)と成果。本書の主題ではありませんが、2軸でマトリックスを作ると、日常生活でよくある場面を考えるツールになるなと思い、イメージ図のパワポを作成してみました。

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①自信があって、仕事ができる人

・自分では「加速している、成長している」と感じています。

・周りは、「頼りになる」と思う人もいれば、「近付き難い」と感じる人もいます。

⇨仕事ができて自信があるときには、周囲との心の距離に注意を向けることが必要

 

②自信があって、仕事ができない人

・自分では、できるはず(根拠のない自信)、これまでもできた(過去に目が向く)

・周りは、「身勝手だ、付き合いにくい」と酷評されがち

⇨まずは、周りの期待に目を向けてみる

 

③自信がなくて、仕事ができる人

・自分では、できないところ、足りないところに目が向きがち(終わりなき「できていない感」)

・周りは、「もっと自信持てば良いのに・・」と感じる。

⇨できていることにも目を向けて次に進む。振り返りを行うとき、できたこと、できていないこと両方を洗い出すこと。周りの誰かと一緒に振り返りをすることも有効。

 

④自信がなくて、仕事ができない人

・自分では、「何とかしたい」と思っている。

・周りは、「頑張ってほしい、成長してほしい」と期待をかけている

⇨謙虚に教えを乞いながら、できる努力をする。

 

シンプルな2軸・4象限ですが、コミュニケーションギャップを整理する際に使えるのではないかと思います。