MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

自律神経を変える「たった1ミリ」の極意(小林弘幸)

『自律神経を変える「たった1ミリ」の極意』(小林弘幸)

 著者は、自律神経研究の第一人者として、ベストパフォーマンスを出すための重要なことを医学的に研究・分析し、数多くのトップアスリートやアーティストを指導するスポーツドクター。自律神経を整えることとは、心と体の健康と人生のパフォーマンスを高めること。タイトルに「1ミリ」とあるように、ちょっとした意識の向け方の差が、プロフェッショナル化どうかの差を分けてしまう。どんなことに意識を向ければ良いのか。そのヒントが示されている一冊です。

 

(印象に残ったところ・・本書より)

◯自分の体の声を聞く

・超一流の健康人になるための極意。キーワードは、「2週間」。どんな些細なことでも、違和感が2週間続けば病院に行く。

 

◯人の話を聞く余裕と、「ありがとう」の意識を持つ

・「もっと自分が改善できる、何かいい方法はないか」

 

◯呼吸を意識する

・3〜4秒でゆっくり鼻から吸って、6〜8秒間、口をすぼめて、ゆっくり吐く。いわゆる「1:2の呼吸」。

 

◯「諦め力」を持つ

・超一流の人は、諦め力があるから誰よりも早く前に進める。

 

◯人に媚びない

・謙虚であることは、面白いくらいに心と体の健康=自律神経に良い影響をもたらす。謙虚に人の話を聞こうと意識すると、その人の呼吸は自然に深くゆったりと落ち着いてくる。すると、自律神経のバランスが高くなり、質の良い血液が細胞の隅々にまで行くようになる。

 

◯他人を愛することに全力を傾ける

・「恩人リスト」を作る。

 

◯日記の効能

・手書きで文章を書く効果。思っている以上に自律神経を整え、心まで冷静に落ち着かせてくれる。

 

◯感情コントロール

・すべてを人や環境のせいにしないこと(自己消化力)

 

◯クローゼットと靴箱の整理整頓

・心の状態=自律神経に、ダイレクトに影響する。

 

◯師を見出す習慣

・「胸がワクワクするほど憧れる」という意識も、自律神経を整え、心と体を若く柔軟にし、前へ進む原動力になってくれる。

 

◯ピンチをチャンスに変える

・「ピンチとは、自分のものの見方を変えるチャンス」「自分の新たな可能性を引き出すチャンス」

 

◯失敗のパターンを理解する

・失敗のパターンは5つ

①体調が悪いとき

②自信がないとき

③環境が悪いとき

④余裕がないとき

⑤突然、想定外のことが起こったとき

 

◯すぐに変えられる5つの行い

①食事

②話し方

③姿勢

④仕草

⑤立ち居振る舞い

 

◯早起き

・早起きをして孫になることは、一切ない。

・朝のいい自律神経は、1日の自律神経の安定に大きく影響する。

 

◯大志に向かって生きる

・大志に向かって生きた人ほど、往々にして長寿を全うしている。

・大志に向かって生きるということは、何よりもその人の生命力を最大限に引き出してくれる。

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