バナナの魅力を100文字で伝えてください(柿内尚文)
『バナナの魅力を100文字で伝えてください』(柿内尚文)
著者は、編集者でありコンテンツマーケター。タイトルが魅力的な本書ですが、いかに「伝える」から、いかに「伝わる」か。そこには、「伝わる構造」と「伝わる技術」があります。こう言う趣旨の書籍なので、「読み手にいかに伝わるか」が意識されており、内容も非常にわかりやすいと思います。パラパラ見るだけでも参考になる一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯「伝わる」7階層
①ゴール設定
②納得感
・理解する・腑に落ちる)
③相手ベース
・伝える(言うこと)≠伝わる
④見える化
・相手の頭の中に見える化させる
⑤聞く力
・自分たちの商品を売るのではなく、相手に必要な商品を紹介する。
⑥親近感
・共通点を見つける
・相手に興味を示す
・自分のダメをさらけ出す
・笑顔
⑦信頼感
・誠実さ、素直さ
・スキル、能力
・結果、成果
・意義、価値、動機
・接触頻度
・モラル
・関心
◯「伝わる」16技術
①比較の法則
・魅力や価値は比較することで明確になる
②フリオチの法則
・振れ幅を大きくして、より価値を見える化する
③ファクトとメンタルの法則
・伝えるは、この2つに分かれる。
・吉野家の「うまい、やすい、はやい」
④脳内チューニングの法則
・相手とのゴールを共有する
・質問でチューニングする
・お互いの頭の中を見える化させながら進める
⑤言いかえの法則
・伝える価値の変換、伝える価値をずらす、自分を楽しくさせてくれる方法
・「つまらない→工夫不足」など⑥たとえの法則
⑦ネーミングの法則
・身近なものに例える。「◯◯界のユニクロ」など
・名前をつけてスペシャルなものに。「沖縄『地グルメ』旅行」など
⑧間の法則
・「間」には、相手が覚える、考える、理解する時間を作る役割がある
⑨数字の法則
・数字は頭の中を、くっきり、はっきりさせてくれる
・「多くの中から選ばれた」⇨「1,000人の中から選ばれた」
⑩読点の法則
・「、」は伝わり強度を上げる
・「春よ来い」→「春よ、来い」
⑪外部力の法則
・「プロがおすすめ」「◯◯賞受賞」「テレビで紹介」
⑫相手のメリットの法則
・相手が「得した」「よかった」「嬉しい」と思えるように伝える
・相手から「Yes」を引き出す
⑬3つのグッドの法則
・自分グッド
・あなたグッド
・社会グッド
⑭文脈の法則
・目的、ゴール
・前文脈
・後文脈
⑮結論の伝え方
・結論ファースト
・結論ラスト
⑯本能の言語化
・本能を見つける一つの方法は、「セルフ問答」
◯考える技術
①かけ合わせ法
・出会ったことがない言葉と言葉を掛け合わせる方法
②数珠つなぎ連想法
・出会ったことがあるもの、イメージできるものをつなげていく方法
③ずらす法
・今ある価値を横にずらし、新しい価値を生み出す方法
④脱2択
・2つの課題を一度に解決するための思考法
⑤まとめる法
・バラバラに存在しているものをひとまとめにして、価値づけする方法
⑥あったらいいな
・ドラえもんに秘密の道具を頼むのび太くんになったつもりで考える方法
⑦360度分析法
・テーマを全方位から因数分解し、構成要素を見つけていく方法
⑧ポジティブ価値化
・マイナスイメージなものをポジティブなものに置き換える方法
⑨すごろく法
・すごろくを作ってゴールから逆算思考で考える方法
⑩正体探し
・人の心の中にある「見えない心得」を見つけ出す方法