『歯を整える』(井上裕之)
本書は歯学博士である著者が、ビジネスパーソンと歯の関係についてまとめた一冊。できるビジネスパーソンは、歯を大切にし、歯が白く整っている。そして、歯茎も輝き、歯にお金をかけて、歯のメンテナンスにも熱心。「歯」を整えるというタイトルですが、その先にビジネスでの成功と結びつけているところがユニークです。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯第1章 できるビジネスパーソンが「歯を大切にしている」理由
・できるビジネスパーソンほど、物事の本質を理解している。
・歯がビジネスの本質、人生の本質に直結していると理解しているからこそ、歯をメンテナンスしている。
◯第2章 できるビジネスパーソンの「歯が白く整っている」理由
・「見た目の良さ」はビジネスシーンにおいて非常に重要である。
・歯並びの悪さは、見た目にも健康にも悪影響を与える。
・白く整った歯は、欧米をはじめとする海外では当たり前。日本人のデンタルリテラシーも世界基準にしなければ、グローバル化する社会で適応していけない。
・つい、自分の(日本の)常識にとらわれていないか?異文化や多様化する価値観を柔軟に受け入れられる日本人ほど、歯を白く美しく整えている。
◯第3章 できるビジネスパーソンは「歯茎も輝いている」理由
・痛みなくやっていくる歯周病。放置すれば歯がなくなるだけでなく、心臓病や脳梗塞といった命に関わる病気に罹患する可能性が高まる。
・歯周病を予防するためには、歯茎からの出血など、ほんの小さな変化を敏感に捉え、適切なメンテナンスを行う必要がある。
・できるビジネスパーソンほど、今ある問題が後にどれほど大きくなっていくのか、先を読む能力に長けており、適切な対策を「今」行なっている。だから歯茎が輝いている。
◯第4章 できるビジネスパーソンが「歯にお金をかけている」理由
・保険診療にとらわれていては、最善の治療は受けられない。
・すぐそばにある「最善の方法」自費診療の可能性に気づこう。
・「治療」から「予防」へ。問題解決から問題を起こさない方向へシフトすべし。
・できるビジネスパーソンほど最善策を見つける。そして最善策を選べる環境を作っている。
◯第5章 できるビジネスパーソンほど「歯の自己メンテナンスに熱心」な理由
・できるビジネスパーソンは、歯科医での予防歯科、定期検診はもちろん、日々のメンテナンスこそが最大のリスクヘッジだと気づいているからこそ、歯の自己メンテナンスにも非常に熱心に取り組む。
・自己メンテナンスの大きなポイントは「汚れをすぐに落とす」、そして「菌をコントロールする」の2点。
・朝の歯磨きの正しいタイミングは、朝食後ではなく起きてすぐ。睡眠時は、日中よりも唾液の分泌量が減少する。そのため口の中の自浄効果が減少、雑菌が増殖してしまっている。
歯は、何もない時は意識しないですが、一旦虫歯になってしまったり、詰め物が取れてしまうと、とにかく早くなんとかしたい意識になり、他のことが手につかなくなってしまいます。そう考えると、歯をメンテナンスし、歯を長く健康で保つことは、仕事で結果を出すことだけでなく、人生を楽しんでいくためにも大切なことだと思います。