MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2015-01-01から1年間の記事一覧

戦略「脳」を鍛える(御立尚資)(〇)

『戦略「脳」を鍛える』(御立尚資)(〇) リスクマネジメントと企業価値の講義の指定図書です。長らくボストンコンサルティング日本支部の代表を務められた著者が、戦略論プラスアルファの能力(インサイト)をどのように身につけるかを説いた一冊です。本…

反社会的勢力排除の「超」実践ガイドブック((株)エス・ピー・ネットワーク)

『反社会的勢力排除の「超」実践ガイドブック』((株)エス・ピー・ネットワーク) 本書は、危機管理実務の支援企業である著者が、反社会的勢力排除をめぐる動向、反社チェックの本来的なあり方と限界、グレー認定先の継続管理のあり方、排除における具体的…

物語シンガポールの歴史(岩倉育夫)

『物語シンガポールの歴史』(岩倉育夫) グローバル・パースペクティブDay1の授業で取り上げられたシンガポール。東京23区と同じくらいの面積に540万人(うち永住者380万人)が暮らす国です。 本書では、200年前までジャングル同然だった無人島がイギリスの…

経済学入門(マクロ編)(ティモシー・テイラー)

『経済学入門〈マクロ編)』(ティモシー・テイラー)(〇) スタンフォード大学・ミネソタ大学で「学生が選ぶ講義が上手な教師」1位を獲得した著者と監訳が池上彰さんという、超分かりやすいタッグです。図表・チャートがほとんどありませんが、それでも経…

経済は世界史から学べ(茂木誠)

『経済は世界史から学べ』(茂木誠) 駿台予備校世界史教師の著者がまとめた経済と世界史の関係。経済ニュースは非常に多くの予備知識(教養としての経済学)を必要とします。本書は、経済をより深く理解するために、物事の成り立ちから学ぶというアプローチ…

金融機関営業店のためのVS反社対応マニュアル((株)エス・ピー・ネットワーク総合研究室)

『金融機関営業店のためのVS反社対応マニュアル』((株)エス・ピー・ネットワーク総合研究室) 概念的な総論から現場での具体的な対応の各論まで、反社会的勢力対応に関するとても実務的な内容です。 本書の冒頭でも書かれていますが、反社勢力の活動はど…

天職(秋元康、鈴木おさむ)

『天職』(秋元康、鈴木おさむ) 本書は、作詞家・放送作家の秋元康さんと放送作家鈴木おさむさんの対談です。 希代のヒットメーカー2人が天職ともいえる仕事に出会い、成果を残してきた過程をお互いに掘り下げていく内容であり、あまり構えずにさらっと読…

徳川家康(19)(山岡荘八)

『徳川家康(19)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第19巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 関ヶ原の戦い(1600年)の戦後処理を終え、ついに、歴史の教科書でも有名な16…

ソーシャルゲームのビジネスモデル(田中辰雄・山口真一)

『ソーシャルゲームのビジネスモデル』(田中辰雄・山口真一)(〇) 「リスクマネジメントと企業経営」の担当業界がゲーム業界ということで、読んでみました。 ソーシャルゲーム自体をやったことがないため、「一体どんな収益モデル?」「業界の抑えるべき…

徳川家康(18)(山岡荘八)

徳川家康(18)(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. . (第18巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 1600年9月15日、ついに東西あわせて18万人以上が激突した関ケ原の戦い。 18巻は…

ソーシャル時代のハイブリッド読書術(倉下忠憲)

『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』(倉下忠憲) 本書は、読書が苦手な方、たくさん本を読んでいるがその成果が感じられない方に、よりよく読書を進めて行くことを目的として書かれています。健康な食生活や基礎体力の維持と同じく、長く続けていくこと…

徳川家康(17)(山岡荘八)

徳川家康(17)(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第17巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 関ケ原の戦い(1600年9月15日)直前2カ月(同年7~8月)の動きが詳細に記されてい…

地方消滅 創生戦略篇(増田寛也、冨山和彦)

『地方消滅 創生戦略篇』(増田寛也、冨山和彦) 元岩手県知事の増田氏と(株)経営共創基盤CEO冨山氏が、地方消滅を避け、真の地方創生へ進むシナリオが対談方式で書かれています。地方回帰の思考は高まっていると言われていますが、依然東京圏への人口流入…

マイナンバーの実務(梅屋真一郎)

『マイナンバーの実務』(梅屋真一郎) 2016年1月からスタートするマイナンバー制度。いよいよ、今月から番号通知が始まります。国民全員に12ケタの番号が付与されるこの制度。企業は様々な準備に追われています。新聞やテレビで目にするようにはなりました…

世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方(荻野淳也ほか)

『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方』(荻野淳也ほか) 本書は、ハーバード、Google、Facebookなど、世界の最前線が取り組んでいると言われるマインドフルネスの入門書です。前半100ページ強は、「瞑想×脳科学」がビジネスにもたらすメリットに…

大阪府警暴力団担当刑事~捜査秘録を開封する~(森功)

『大阪府警暴力団担当刑事~捜査秘録を開封する~』(森功) ちょっと変わりネタで。。。書店で表紙に惹かれ衝動買いして読んでみました。 若干イメージだけ書きますと、表紙に「捜査秘録を開封する」とあるように、ノンフィクションライターがかなりの取材…

二宮金次郎に学ぶ生き方(中桐万里子)

『二宮金次郎に学ぶ生き方』(中桐万里子) 二宮金次郎七代目子孫の著者が、祖母から伝え聞いた二宮金次郎の姿や考え方をまとめた一冊です。二宮金次郎って「薪を背負って、本を読んでいる銅像」は知っているけど何やった人?っていう方が多いのではないでし…

読書は「アウトプット」が99%(藤井孝一)

『読書は「アウトプット」が99%』(藤井孝一) これまで読むことがなかった読書本を読んでみました。内容は、本は読むだけでなく、アウトプットすることで力になるという観点からまとめられています。 私自身の取組や発想ともかなり似ており、共感しました…

人を動かす(D・カーネギー)

『人を動かす』(D・カーネギー)(〇)(5回目) 言わずと知れた良書中の良書。経営道場の授業で再度読む機会に恵まれました。 今回は37の原則について、実践・納得感の両面から自己診断したうえで授業に臨みました。相対的に実践できていない項目の中でも…

徳川家康(16)(山岡荘八)

『徳川家康(16)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第16巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します)秀吉の死後、家康と三成の深まる溝。朝鮮からの撤兵。武断派武将と文治派吏将…

もう、その話し方では通じません(藤原和博)

『もう、その話し方では通じません』(藤原和博) あすか会議2015に登壇された藤原さんの著書です。分科会でお話しされた内容の復習として読んでみました。とくに、分科会では名刺交換で「つかむ」ワークが印象に残っていますが、なかなか試行錯誤です。。。…

孫正義リーダーのための意思決定の極意(ソフトバンクアカデミア特別講義)

『孫正義リーダーのための意思決定の極意』(ソフトバンクアカデミア特別講義) 本書は、孫社長の後継者を育成するソフトバンクアカデミアの講義録です。内容自体は、ソフトバンクアカデミアのホームページで公開されているので、そちらを視聴するのが、孫社…

人物を創る(安岡正篤)

『人物を創る』(安岡正篤)(〇) 著者の書籍をまだ読んでいなかったため、「大学」と「小学」について解説された本書から入ってみました。幅広い引用を含めた解説が深く、一度に理解するのは難しいですが、繰り返し読んでみたくなる味わい深さでした。 「…

人材育成(寺沢俊哉)

『人材育成』(寺沢俊哉)(〇) コンサルティングノウハウシリーズの第7巻。本シリーズは、いずれも実務に密着し実際に使えることに力点が置かれた良書ぞろいです。本書は、ライブ講師実践会でお世話になっている寺沢俊哉さんの著書です。 「人材育成」の…

徳川家康(15)(山岡荘八)

『徳川家康(15)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第15巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 明らかに蔭りが見えてきた晩年の秀吉。長引く朝鮮の役、関白秀次の自刃と妻妾…

イノベーション・オブ・ライフ(クレイトン・M・クリステンセン他)

『イノベーション・オブ・ライフ』(クレイトン・M・クリステンセン他)(〇) 本書は、「~ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ~」という副題のとおり、ハーバードの授業の最終日に行われる、卒業生の人生に起こりがちな3つの質問についての講…

徳川家康(14)(山岡荘八)

『徳川家康(14)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。 . (第14巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 天下統一を果たした秀吉だが、周囲の反対の中、朝鮮王国へ出兵を決める。秀…

フランス人は10着しか服を持たない(ジェニファー・L・スコット)

『フランス人は10着しか服を持たない』(ジェニファー・L・スコット) 累計50万部を超えるベストセラー。女性向けに書かれていますが、男性でも十分活用できます。本書は、著者がパリに留学した際に共感したフランス人の生活スタイルについてまとめられてい…

徳川家康(13)(山岡荘八)

『徳川家康(13)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。 . (第13巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します)・北条氏を攻略し、家康は関東へ転封を強いられる。家臣の反発と秀吉の天下平…

アルフレッド・アドラー 人生の革命が起きる100の言葉(小倉広)

『アルフレッド・アドラー 人生の革命が起きる100の言葉』(小倉広)(2回目) 最近集中しているアドラー本。本書はアドラーの考え方に基づく100の言葉が右ページに、その解説が左ページに記載されており、内容も分かりやすくまとめられています。1回目読…