『最高の自分が見つかる授業』(ドクター・ジョン・ディマティーニ)(◯)
人間行動学のスペシャリストであり、教育家、作家である著者。人間行動学と自己啓発の分野において世界的な権威として知られています。本書は、「バリュー・ファクター」と呼ばれる自分の最高価値、自分が本当にやりたいことをやり、そのために自分の持てる能力を全力で出し切り、その結果を見届け、味わい、噛み締めて人生の果実を楽しむために理解しておきたい要素が満載の一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯バリュー・ファクターとは何か?(第1章)
・「信念が思考を生み、思考が言葉を生み、言葉が行動を生み、行動は習慣となり、習慣はあなたの価値観となり、その価値観があなたの運命を決める」(マハトマ・カンジー)
・「すべき」「ねばならない」という表現を使う場合、あなたの価値観は社会的理想主義に支配されている。そうではなく、「そうしたい」「そうすることが好きだ」と言う表現なっていればそれは本当の価値観。
・価値観の最も強力なポイントは、それが自分の人生で欠けていると思うもの(困難、試練、障害、悲しみといったもの)を反映している。欠けていると認識しているものは、強力な渇望感を生む。
◯価値観を特定する(第2章)
・「好きな仕事に就きなさい。そうすれば働く必要がなくなるでしょう」(孔子)
・真に満ち足りた人生を送っている人は、情熱に突き動かされるのではなく、自分の最高価値に合致したミッションに生きている。
・最高の価値観を知る5ステップ
(1)次の13の質問に回答を3つずつ書き出す。それぞれの答えについて最も重要な例を3つ挙げる。
①家やオフィス、あなたの周りの空間を占めているものは何か?
②何に時間を使っているか?
③最もエネルギーが湧いてくるものは何か?
④最もお金を使っているものは何か?
⑤最も整理整頓できているものは何か?
⑥あなたが最も頼りにでき、規律正しく、集中できることは何か?
⑦何について最もよく考えているか?内面を奥深く支配している思考とは何か?
⑧頭の中で思い描き、そして現実化に向かっているビジョンは何か?
⑨自分自身に語りかけるトピックで最も多いのは何か?
⑩社交の場で最も頻繁に話す話題は何か?
⑪最も心が動かされるものは何か?
⑫一貫して立てている長期的な目標は何か?
⑬最も学びたいと思うものは何か?
(2)何度も重複して出てくる答えを見極める
(3)あなたの価値観をまとめ、優先順位をつける
(4)価値観優先順位をダブルチェックする
・リストの1番目と2番目の価値観を選ぶとしたら、どちらを選びたいだろうか?
・リストの2番目と3番目の価値観を選ぶとしたら、どちらを選びたいだろうか?
・リストの3番目と4番目の価値観を選ぶとしたら、どちらを選びたいだろうか?
・リストの4番目と5番目の価値観を選ぶとしたら、どちらを選びたいだろうか?
(5)必要ならリストを修正する
→5つのステップに3ヶ月ごとに取り組む
◯試練がもたらす価値観(第3章)
①これまでの人生で「失敗」「欠落感」「間違い」「困難」「苦痛」を感じたことを列挙する。⇨トップ10を決定する。
②そのことが自分にもたらしてくれる恩恵やメリットを、それぞれ少なくとも5つ書き出す。
③試練が価値の優先体系にどのような影響を及ぼしているかを考える。→価値観の優先順位に影響があったのではないか?新たな価値観が生まれたりしていないか?
◯運命を生きる(第4章)
・運命を見つけ、そこから収入を得る
①自分が一番やりたいことは何か?
②①で挙げたアクティビティについて、他人があなたにお金を払う方法をそれぞれ3つずつ考える。
③仕事にしたいビジネス・職業を5つ挙げる
④優先順位の高い7つの行動ステップは何か?
・自分をイライラさせる何かをどのように考え直したらいいか?
①私をイライラさせるのは何か?
②別の可能性を考える(イライラするものトップ3のそれぞれについて、実行可能で代替できる活動を6つ考えてみる)
③今日実行可能な優先順位の高い7つのステップをリストアップする
④今の状況が、自分の最高の価値観を達成するために、具体的にどのように役立つか、10個リストアップする
(本書では、このあと、第5章〜第9章でも、パートナー、才能、仕事、お金など、切り口を変えて多数のワークが紹介されています)