人生を変える一番シンプルな方法(ヘイル・ドゥオスキン)
『人生を変える一番シンプルな方法』(ヘイル・ドゥオスキン)
著者は、世界的ベストセラー『ザ・シークレット』の教師のひとり。本書は、「セドナメソッド」と呼ばれる、人が成長するための究極の道具である、「内面の制限」を手放すメソッドを紹介した一冊です。「思考が現実を引き寄せる」という法則に基づき、思考をより良いものに変えようとしても、なかなか変えるのが難しい。このジレンマを解決し、望む変化の実現を促進する世界的にも有名なメソッドです。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯私の図
・「私」→分離欲求→安全欲求→承認欲求→制限欲求→感情の9つの状態→思考→世界
・感情の9つの状態
無気力、悲しみ、恐れ、渇望、怒り、誇り、勇気、受容、平安
◯解放による感情の移行
・無気力、悲しみ、恐れ、渇望 ⇨ 勇気、受容、平安
・緊張→リラックス
・不幸→幸せ
・混乱→クリア
・死んだ→生き生き
・重い→軽い
・閉じこもった→オープンな
・萎縮した→拡張した
・非生産的な→生産的な
・無能な→効果的な
◯人生の流れを妨げる抵抗を解消する
①今感じている抵抗を認める
②次の3つの質問から一つ選び、自分に尋ねる
・「この抵抗を手放せますか?」
・「今この瞬間の抵抗をそのまま感じてみることはできますか?」
・「抵抗感を認めることはできますか?」
③「手放しますか?」
④「いつ?」
◯感情に行き詰まっているとき
何かに行き詰まっているなら、行き詰まりを変えたいという気持ちを解放する。ただ「それを変えたい?」と自問する
①身の回りで何か少し行き詰まりを感じているか、解放の手順のどこかで行き詰まっているかを調べる
「この行き詰まった感じをできるだけ認めることができますか?」
②行き詰まりを変えたい気持ちがあるかどうかを調べる。もしあるなら・・
「その気持ちもそのまま感じてみることができますか?」
「では、行き詰まりを変えたいと思う気持ちを手放せますか」
「手放しますか?」
「いつ?」
③今どんな気持ちがするかをチェックする
「同じぐらい行き詰まりを感じていますか?」「少なくなりましたか?」
「いずれにしても、まだ変えたいと思う気持ちがありますか?」
「変えたいと思う気持ちを手放せますか?」
「もしそうなら、手放せますか?」
「いつ?」
◯4つの欲求を手放す
・人は皆、思考、感情、信念、態度、振る舞いのパターンの下にある4つの基本的な欲求(制御、承認、安全、分離)に動機付けられている。こうした「欲求」を解放すると、望むものを手に入れ、なおかつやる気を保つことができる。
・4つの基本的欲求
①制限欲求(コントロールしたいという欲求)
制御したいと思うとき、自分が制御できていないように感じている。制御したいという欲求とセットになっているのが、制御されたいという欲求。自分の人生や感情を自分以外の誰かのせいにして、その責任をとってもらいたいと願う。制御したいという欲求について解放しているときには、その逆の、制御されたいという欲求も時々チェックしてみる。
②承認欲求(認められたい、愛されたいという欲求)
承認を求める時、私たちは、自分が承認されていないように感じている。承認欲求に相反する欲求は2つある。ひとつは否認欲求(認められたくない、愛されたくないという欲求)、もうひとつは、愛したいという欲求。
③安全欲求(安心したい、生存したいという欲求)
安全を求める時、私たちは自分が安全でないように感じている。安全あるいは生存欲求と対になった相反する力は、死にたいという欲求。
④分離欲求(離れたい、独立したいという欲求)
分離を求める時、何かに属したくないとか、孤立した人格を保つ必要があると感じている。逆に一体を求める時、私たちは何かに属していたいとか、自分の独立した人格を溶解させて他人や周囲のものと同化する必要があるかのように感じている。
◯目標の設定と達成
・既に達成しているかのように、現在形で書く
・肯定系で書く
・自分にとって現実的で適切だと感じる目標にする
・目標声明文に自分自身を含める
・正確に、簡潔に
・「欲しい」「たい」という語を使わない
・解放を促進するような言葉を使う
承認(したい・されたい)、制御(したい・されたい)、安全(になりたい・になりたくない)、分離(したい・したくない)、いずれの欲求も含まない言葉で書きましょう)
・達成方法でなく、最終結果を述べる
・勇気や受容、平安につながるような言葉で書く
「私は、、、します」「私は、、、のために心を開きます」「私は、、、を持っています」「私は、、、です」
本書では、他にも、「行動ステップの手順」「好きと嫌いを手放す」「利点と不都合を手放す」など、興味深いテーマが続きます。
実際に効果をあげようと思うと、書籍ではイメージを掴む段階までで、やはり実践してみないと感覚的にわからないところが多い内容でした。ここは予想通りで、体感で掴み取る要素が多いワークについては、インストラクターに指導してもらいながら、時間をかけて体験して、それを自身で実践していくという繰り返し、積み重ねが大切だなと思います。ネットでもセミナー等の紹介がされています。