『無意識のすごい見える化』(梯谷幸司)
「何か最近うまくいかない」こんな時には、脳内で「願望とは逆に動く」何かが成功を阻んでいる。本書は、脳の潜在意識が「願望とは逆に動く」という困った性質を持っていることを示し、その上でどんなふうに行動していけば良いかについて書かれた一冊。
「無意識レベル」「潜在意識レベル」で自分が願う方向に動くようなことができるなら、自動運転モードに乗っかりながら、意識的な部分で人生を楽しめるのではないか。そんな可能性に気づかせてくれます。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯12のメタ無意識
①【主体性の有無】「主体的行動型」と「反映分析型」
②【行動の動機】「目的志向型」と「問題回避型」
③【モチベーションの源】「他者基準」と「自分基準」
④【思考の起点】「過去基準」と「未来基準」
⑤【成功のカギ】「プロセス型」と「オプション型」
⑥【結果と過程の比重】「人間重視型」と「物質タスク重視型」
⑦【喜びの焦点】「目的基準」と「体験基準」
⑧【トラブルの対処方法】「悲観基準」と「楽観基準」
⑨【決断の基準】「分離体験型」と「実体体験型」
⑩【行動を起こす時の心理状態】「義務」と「欲求」
⑪【自己認識の違い】「限定的自我」と「絶対的自我」
⑫【本気度を示す】「結果期待型」と「結果行動型」
◯脳が逆に動くメカニズム
・動物実験で分かったこと。生き残りたい、安心・安全が欲しいと思うと、脳は苦痛な記憶ばかりを保存したがる。苦痛な記憶、危険な記憶を作るために、苦痛で危険な現実を集め始めてしまう。
・よくある間違った動機づけ。ダメな自分をなんとかしようという目的でやると体を壊す。「ダメな自分」と「理想の自分「を同時に想像している二重構造にハマっていることが原因。目的と脳の動かし方を間違えていると教えるために「考え直しなさい」「生き方を考えなさい」「世の中の捉え方を変えなさい」とブレーキをかけ、やりたいことをやらせないように脳は動く。
◯脳内の親を洗い出す「なりきりワーク」(詳細は本書参照)
①両親になりきり過去をつ体験する
②両親になりきり人生を総合的に検証する
③両親のネガティブな体験を客観的に洗い出す
④あなたの「今のネガティブな感情」を探る
◯親の人生のテーマを探究し現実を一気に変える
・親の視点で過去を振り返る方が、自分の人生のテーマを発見しやすい。
①ビジネスの成果
②収入貯蓄
③健康、身体、容姿
④人間関係(家族、友人、同僚など)
⑤恋愛(恋人とのパートナーシップ)
⑥結婚(配偶者とのパートナーシップ、夫婦生活)
⑦自身の知識・学力
⑧自身の精神性・メンタル
・両親の「人生の真のテーマ」について考えていく
①父親の人生のテーマ・役割は?
②母親の人生のテーマ・役割は?
・親に求められている「人生のテーマ」とは?
①父親の人生が父親自身に求めていること
②父親の人生が父親の人生に与えてきた出来事の目的
③父親の人生が父親に与えてきた信じ込みの目的
④母親の人生が母親自身に求めていること
⑤母親の人生が母親の人生に与えてきた出来事の目的
⑥母親の人生が母親に与えてきた信じ込みの目的
・あなたの人生には、なぜそのような親が必要だったのか?
(プログラミングされた使命を探し出す)
①あなたは、どういう目的であなたの親のもとに生まれてきたのでしょうか?
②あなたの人生は、どういう目的でこのような親を用意したのでしょうか?
③あなたの人生は、あなたにどのような役割、ミッション、使命を与えていると思いますか?
無意識ということは実際に意識していないから後から思い出すこともできない領域。その無意識領域へのアプローチが両親というのに驚きの内容でした。親の経験的なところへの問いは、想像も多分に入ると思いますが、親へのアプローチから自分の使命を導き出す。それを潜在意識に刷り込むことで、自分の持つ天命を知らず知らずに意識するという感じでしょうか。私にとっては初めてのアプローチを知る機会でした。あまり深く考えてこなかった切り口なので新鮮です。