MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

私のお勧め本

仕事の技法(田坂広志)

『仕事の技法』(田坂広志)(◯) 本書で述べられている「仕事の技法」とは、いかなる仕事にも求められる根幹的技法である、対話の技法のことです。言葉のメッセージによる「表層対話」と、言葉以外のメッセージによる「深層対話」。表層対話の技法に留まら…

ブレイン・プログラミング(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ)

『ブレイン・プログラミング』(アラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ)<2回目>(◯) 世界累計2,700万部以上売れている本書。著者は、『話を聞かない男、地図が読めない女』で日本でも有名になったお二人です。本書は、脳のすごい仕組みである「RAS(網様体…

アファメーション(ルー・タイス)

『アファメーション』(ルー・タイス)(◯) 「人間は言葉を操ることができ、その言葉がその人間の人生を決定する」 コーチングの創始者であり、心理学者。米国自己啓発界・能力開発の世界的権威である著者の名著です。五輪金メダル8個を獲得したマイケル・…

「言葉」があなたの人生を決める(苫米地英人)

「言葉」があなたの人生を決める(苫米地英人)(◯) 認知科学者であり計算機科学者という著者。コーチングの祖ルー・タイスの名著『アファメーション』の入門版がこちら。思考は言葉で成り立っており、どんな言葉を受け入れるかによって、選択や行動が決ま…

チームが自然に生まれ変わる(李英俊)

『チームが自然に生まれ変わる』(李英俊)(◯) 認知が変われば行動は変わる。逆に言えば、無理に行動を変えても、認知が変わらない限り、元に戻ってしまう。リーダーの仕事とは、メンバーの見えている景色(認知)を変えること。本書は、コンサルティング…

エフォートレス思考(グレッグ・マキューン)

『エフォートレス思考』(グレッグ・マキューン)(◯) ベストセラーになった『エッセンシャル思考』の続編です。前作では、「最小の時間で成果を最大化する」というテーマで「何をやるか」にフォーカスされていましたが、今回は、「努力を最小化して成果を…

プロセスエコノミー(尾原和啓)

『プロセスエコノミー』(尾原和啓)(◯) 最近売れている本なので読んでみました。著者は、フューチャリストで、これまでにも『アフターデジタル』『モチベーション革命』『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』など、ベストセラー多数の著作家でも…

深く考える力(田坂広志)

『深く考える力』(田坂広志)(◯) 論理思考は、思考の初歩的段階。深く考える力とは、心の奥深くの自分と対話する力。心の奥深くにいる、賢明なもう一人の自分が持つ叡智。その叡智を引き出す5つの技法が紹介されています。智と在り方の第一人者である著…

成功のタイムリミット(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ)

『成功のタイムリミット』(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ)(◯) 人間行動学と自己啓発分野の世界的権威でありスペシャリストである著者が、インスピレーションに溢れる60の法則とそれぞれの法則に対応するアファメーションを紹介した一冊。1日あた…

逆境がチャンスに変わるゴールデンルール(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ)

『逆境がチャンスに変わるゴールデンルール』(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ)(◯) ディマティーニ先生の著書は、良書揃いです。世界最高峰の自己成長、成功&人間関係改善プログラムであるディマティーニ・メソッド。本書は、その内容も踏まえつつ…

ザ・ミッション(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ)

『ザ・ミッション』(ドクター・ジョン・F・ディマティーニ)(◯) 人間行動学のスペシャリストであるディマティーニ博士シリーズの一冊。 人生の目的は7つの領域がある。人の価値観には優先順位がある。ここを出発点にして、恐れやネガティブ感情への対応…

マスタリー(ロバート・グリーン)

『マスタリー』(ロバート・グリーン)(◯) 「仕事と人生を成功に導く不思議な力」というサブタイトル。マスタリーとは「奥義を極めること」。仕事と人生を成功に導く奥義とは?事例を中心に展開されており、そこから導き出される要点がまとめられるという…

ヒトはなぜ先延ばししてしまうのか(ピアーズ・スティール)

『ヒトはなぜ先延ばししてしまうのか』(ピアーズ・スティール)(◯) 「先延ばし」について研究し続けていらっしゃる著者。先延ばししてしまうということは、多くの方にとって「あるある」ではないでしょうか。本書を読むと、「習慣化」や「タイムマネジメ…

ヒトはなぜ先延ばししてしまうのか(ピアーズ・スティール)

『ヒトはなぜ先延ばししてしまうのか』(ピアーズ・スティール)(◯) 「先延ばし」について研究し続けていらっしゃる著者。先延ばししてしまうということは、多くの方にとって「あるある」ではないでしょうか。本書を読むと、「習慣化」や「タイムマネジメ…

エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン)<2回目>

『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン)<2回目>(◯) エッセンシャル思考とは、自分にとって本当に大切な物事に時間も労力もフォーカスし、他のものは割り切って切り捨ててしまうタスクの断捨離法。発売当初(2014年)、本書を読んだときは、「…

「法句経」一日一話(A・スマナサーラ)

『「法句経」一日一話』(A・スマナサーラ)(◯) 最古の仏教教典のひとつ『ダンマパダ』(法句経)。『ダンマパダ』とは、「真理のことば」。2,500年経っても色褪せない、生き方に関する教えが詰め込まれています。人間の本質的な部分、思考、行動、言動を…

君は何のために「働く」のか(渋沢栄一、編・解説:竹内均)

『君は何のために「働く」のか』(渋沢栄一、編・解説:竹内均)(◯) 本書は、『渋沢栄一全集』のエッセンスをまとめた一冊。タイトル通り、働き方に関する渋沢栄一氏の考え方がまとめられており、随所に深い示唆があり、これ一冊で相当な学びになります。…

ビジョナリーカンパニー2(ジェームズ・C・コリンズ)

『ビジョナリーカンパニー2』(ジェームズ・C・コリンズ)(◯) 飛躍する企業とそうでない企業を調査により研究した良書です。この3つ目の観点に「厳しい現実を直視する」というテーマがあります。 本書は、意外性ある結果がたくさん示されているのですが…

ジャータカ(松本照敬)

『ジャータカ』(松本照敬)(◯) 「ジャータカ」とは、「ブッダの前世の物語」。 読む前は、過去世?なんか怪しそうって思うところもありましたが、ジャータカは、これで一つの経典(教え)となっており、全体が物語風でとても理解しやすい内容です。「なん…

ビジョナリーカンパニー2(ジェームズ・C・コリンズ)

『ビジョナリーカンパニー2』(ジェームズ・C・コリンズ)(◯) ビジョナリーカンパニーシリーズは、良書揃いです。飛躍した企業とそうでない企業。一体何が違うのか?この疑問を解決するために調査・研究したのが本書。ビジネススクールでも勧められる内容…

コーチング心理学ハンドブック(スティーブン パーマー (編集), アリソン ワイブラウ (編集) 他)

『コーチング心理学ハンドブック』(スティーブン パーマー (編集), アリソン ワイブラウ (編集) 他) コーチングの理論に関する論文を収めた、1万円以上する高額書籍です。コーチングというと、目に見えない世界だから、なんとなくふわっとしたイメージが…

急に売れ始めるにはワケがある(マルコム・グラッドウェル)

『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル)(◯) 販売量は、一定のペースで伸びるのではなく、ある地点を境に急激に伸びる。モノに限らずウィルスも同じ。 かつて『キャズム』という本がベストセラーになりました。 テクノロジーライフ…

渋沢栄一「生き方」を磨く(渋沢栄一、編・解説者:竹内均)

『渋沢栄一「生き方」を磨く』(渋沢栄一、編・解説者:竹内均)(◯) 『渋沢栄一「論語」の読み方』『渋沢栄一君は、何のために「働く」のか』と合わせた3部作。『青淵百話』(渋沢栄一)という本のエッセンス・まとめなのですが、原書の内容が素晴らしい…

イノベーションと企業家精神(ピーター・F・ドラッカー)

『イノベーションと企業家精神』(ピーター・F・ドラッカー)(◯) 1985年、ドラッカー75歳の時の作品。イノベーションと企業家精神を生み出すための原理と方法が書かれた一冊であり、イノベーションと企業家精神の全貌を体系的に論じた最初の著作。全体は大…

自分であり続けるために(田坂広志)

『自分であり続けるために』(田坂広志)(◯) 副題に「流されず、今を生きる50のメッセージ」とありますが、50+前後2つのメッセージを合わせた52の詩集です。1つ1つが、これまでの著者の書籍にも紹介されており、こうやってまとめられると、学びが深ま…

運気を引き寄せるリーダー七つの心得(田坂広志)

『運気を引き寄せるリーダー七つの心得』(田坂広志)(◯) 私が、「知性と在り方の第一人者」と感じ、90冊ほど出版されている著書をコツコツ拝読させていただいている田坂広志先生。最新刊も発売日に購入し読ませていただきました。著者の書籍は、読みやす…

志を育てる(グロービス経営大学院)<4回目>

『志を育てる』(グロービス経営大学院)(◯)<4回目> 久しぶりに読み返してみました。本書は、私の母校の一つでもある、日本最大のMBA、グロービス経営大学院の「志研究チーム」が実施した32人を対象に調査をまとめた一冊。グロービス経営大学院では、①…

人間を磨く(田坂広志)<2回目>

『人間を磨く』(田坂広志)<2回目> 「人間関係が好転する「こころの技法」」というサブタイトルがついた本書。「人間を磨く」というと清廉潔癖な聖人君子的なイメージが湧きますが、「非のない人間」を目指すという意味ではなく、「非も欠点も未熟さも抱…

やり抜く人の9つの習慣(ハイディ・グラント・ハルバーソン)

『やり抜く人の9つの習慣』(ハイディ・グラント・ハルバーソン)(◯)<2回目> 読み直してみたら、前回読んだ以上にいい本に感じました!コンパクトさと内容の凝縮度が素晴らしいと感じる一冊です。コンパクトで凝縮されているということは、前提知識や…

集中できないのは部屋のせい。(米田まりな)

『集中できないのは部屋のせい。』(米田まりな)(◯) 「片付けといえば、こんまりさん」というイメージで定着していますが、新たな視点を得た一冊でした。本書は、収納コンサルタントとして活躍されている著者による37の科学的片付けメソッド。ロジカルで…