MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2018-01-01から1年間の記事一覧

甘え上手は幸せ上手(金盛浦子)

『甘え上手は幸せ上手』(金盛浦子) 甘え上手。それは、本当は愛情の行き交わし方が上手だということ。迷惑をかけたりかけられたり、世話になったりお世話をしたり。それこそが人間として生きることに他ならない。本書は、上手に甘えられる人は、自分だけで…

人生の五計(安岡正篤)

『人生の五計』(安岡正篤)(◯) 宋の朱新仲の教訓である「人生の五計」(生計、身計、家計、老計、死計)人生に対する五計も曖昧ななま、哲学も芸術性もなければ、せっかく築き上げてきた文明社会も通則に従って没落すする。それは相対性どうりによっても…

「似合う」の法則(政近準子)

『「似合う」の法則』(政近準子)(◯) 流行の装いだから、高価な服だから、人気モデルがきている服だからおしゃれなのではない。体型はもちろん、ライフスタイルを含め、着る人自身に服が合っているからおしゃれに見える。本書は、パーソナルスタイリスト…

河合隼雄スペシャル(NHK100分de名著シリーズ、著:河合俊雄)

『河合隼雄スペシャル』(NHK100分de名著シリーズ、著:河合俊雄) 河合隼雄さんは、人々の悩みや病に寄り添い、半生をかけて心の深層を見つめ続けた臨床心理学者。臨床での経験や知見を礎として、日本人の精神構造や日本の文化を独自の視点で洞察した。実に…

「素敵」の法則(政近準子)

『「素敵」の法則』(政近準子)(◯) 「脱・無難」。印象に残る人になる魅力アップの法則とは?本書は、大人気パーソナルスタイリストの著者が、『「似合う」の法則』(こっちまだ読めてない・・)の続編として書かれた、あなたらしい魅力を表現するもっと…

田中角栄という生き方(別冊宝島編集部編)

『田中角栄という生き方』(別冊宝島編集部編)(◯) 本書は、昭和を代表する総理大臣の一人、田中角栄の思想と人間哲学をまとめた一冊。ロッキード事件以降、刑事被告人となった角栄のイメージは地に堕ちてしまった。しかし、周辺諸国との対立構造が鮮明に…

龍馬史(磯田道史)

『龍馬史』(磯田道史)(◯) 龍馬は、書いた手紙が個性的であまり面白かったために、その人間的魅力が余すところなく、後世の日本人に伝わり、今日の龍馬人気になっている。だから龍馬を知るには、まず「龍馬の手紙」を読む必要がある。本書は、坂本龍馬が…

ジョン・レノンに再び出会える本(著:ジェイソン・リーン、訳:鈴木純子)

『ジョン・レノンに再び出会える本』(著:ジェイソン・リーン訳:鈴木純子) 珍しいチャネリング本です。ジョン・レノンにチャネリングし、ジョン・レノンがどういうことを考えていたかが書かれています。チャネリングがそもそも何?っていう方にはよくわか…

対立の世紀 グローバリズムの破綻(イアン・ブレマー)

『対立の世紀 グローバリズムの破綻』(イアン・ブレマー) 地政学が注目されて脚光を浴びている著者。『「Gゼロ」後の世界』などの著者としても有名です。本書は、単に問題を理解するためだけではなく、先に進んでいくために一緒にできることがあるというと…

徳川家康(笠谷和比古)

『徳川家康』(笠谷和比古)(◯) 著者は、国際日本文化研究センター名誉教授。徳川家康の生涯を詳細に分析した1冊です。先日の読書会のテーマが「徳川家康」だったので、一度、しっかりとした歴史書を読んでみようと思って手に取りました。大型書店でいろ…

後世への最大遺物(内村鑑三)

『後世への最大遺物』(内村鑑三)(◯)<2回目> 古典的名著です。志を考えるときに一度は読んでおくといいなと思っている書籍です。その名の通り、後世に何を遺すのか。若い頃には思わなかったことも、だんだん歳を重ねるごとに意識に入ってくる。会社で…

人生論ノート(三木清)

『人生論ノート』(三木清)(◯) 名著です。NHK100分de名著シリーズでも取り上げられた一冊。哲学者であり、社会評論家であり、文学者でもあった著者。抽象的な論理ではなく、具体的な「もの」に即し「もの」の中にある論理が真の論理。昭和29年に発行され…

ジョン・レノン ラスト・インタビュー(池澤夏樹訳)

『ジョン・レノン ラスト・インタビュー』(池澤夏樹訳) 本書は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが1980年12月6日に、つまりジョンが殺される2日前に行われたインタビューの記録でもある。二人は、自分たちの出会いに始まって、音楽活動あっから私生活の細部…

「上から目線」の構造(榎本博明)

『「上から目線」の構造』(榎本博明) 「させていただく」「していただく」という表現の多用。なぜそこまでへり下るのかといえば、「上から目線」に敏感な人が増えているから。「上から目線でものを言われた」などと反発されるのを恐れるあまり、ついつい不…

どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた(石川善樹×吉田尚記)

『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』(石川善樹×吉田尚記)(◯) 本書は、予防医学研究者の石川善樹氏とニッポン放送アナウンサー吉田尚記氏の対談です。幸せにつながるテーマを語っていく本書には、「そこそこじゃない人生にたどり着く」ための…

般若心経(NHK100分de名著ブックス)(佐々木閑)

『般若心経(NHK100分de名著ブックス)』(佐々木閑) 本書は、NHK100分de名著シリーズです。『般若心経』の作者は、釈迦の死から500年以上経って現れた「大乗仏教」という新しい宗教活動を信奉する人たちの中にいる。釈迦の教えを部分的に受け継ぎながらも…

無意識の整え方(前野隆司)

『無意識の整え方』(前野隆司) 本書は、幸福について研究されている日本の第一人者、慶應大学前野教授の対談集です。対談相手は、①心身統一合気道会会長、②僧侶、③森のワークショップを開催するプロコーチ、④医師。 それぞれの専門家が無意識についてどう…

月曜日が楽しくなる幸せスイッチ(前野マドカ)

『月曜日が楽しくなる幸せスイッチ』(前野マドカ)(◯) 幸福学で有名な慶應大学の前野隆司教授の奥様の著書です。「幸せスイッチ」なる発想・考え方の切り口がまとめられており、自分の中に1つでも2つでも取り入れられれば、より心が楽に、幸せに過ごせ…

甘える技術(高野麗子)

『甘える技術』(高野麗子) 読書領域ジャンプシリーズ。今回は完全女子本です。著者は、元No. 1キャバクラ嬢で現在は恋愛アドバイザーをしていらっしゃいます。キャバクラ時代は、7000人以上の男性を接客。そこで体得したノウハウが詰め込まれた一冊。男性…

日々の教え(ロンダ・バーン)

『日々の教え』(ロンダ・バーン)(◯) 「ザ・シークレット」シリーズ。シリーズの後半に読むと総復習になる一冊。引き寄せの格言集のようにも見える本書。一つひとつの実践の先に効果が現れ、それを実感したときに、初めて本書が言わんとしていることが信…

リーダーシップ入門(金井壽宏)

『リーダーシップ入門』(金井壽宏)(◯)<3回目> 読むたびに理解が深まり、良書だと思えるようになってきたのは、自分の経験値が積み上がってきたから?そんな風に思える内容の濃い一冊です。実務家と学者の両方の観点からリーダーシップにまつわる多く…

幸せを科学する パラダイムシフト(辻本加平)

『幸せを科学する パラダイムシフト』(辻本加平) 幸せシリーズ探求の一つとして読んで見ました。自分の良い所や嫌いな所を知り、自分に無関心な自分とお別れする。良い所はそのままに、嫌いな所は修正すればいい。ワークをたくさん取り入れながら、自分と…

神道と神社の秘密(神道と神社の歴史研究会編)

『神道と神社の秘密』(神道と神社の歴史研究会編) 身近な存在である神社。一方、普段あまり意識することがない神道。本書は、神道と神社に関する基本的事項をまとめた一冊で、初心者向きです。一般常識としてざっと目を通しておくといいなと思いました。何…

遠野物語(NHK100分de名著ブックス)(著:柳田國男、解説:石井正己)

『遠野物語(NHK100分de名著ブックス)』(著:柳田國男、解説:石井正己) 「遠野物語」は、岩手県遠野市を舞台とするお話し。山の神、里の神、家の神をはじめ、天狗、山男、山女、河童、幽霊などの話が119話収められています。牧歌的な昔話としてイメージ…

達人のサイエンス(ジョージ・レナード)

『達人のサイエンス』(ジョージ・レナード)(◯) 「初めに困難であったことが、練習や実践を重ねるに従い、次第に簡単で楽しいものに変わっていく不思議なプロセス」である、マスタリー。人生における成功や理想の実現に何か王道があるとするなら、それは…

徒然草(著:兼好、校訂・訳:島内裕子)

『徒然草』(著:兼好、校訂・訳:島内裕子)(◯)<2回目> やはりいいものはいいということで。自分に響くところは、1回目と同じような傾向がありますが、その時々で少し変わるかもしれません。全243段。徒然に書かれているので、読む方も構えずに読むこ…

ヒーロー(ロンダ・バーン)

『ヒーロー』(ロンダ・バーン) ヒーローの旅を完結し、自分の中にある最も優れた特性を見出して自分のものにした時、初めて本物のヒーローになれる。すると、新たな目的が心の中に宿る。それは、旅の中で発見したことすべてを使って、これからヒーローの旅…

無意識の力を伸ばす8つの講義(前野隆司)

『無意識の力を伸ばす8つの講義』(前野隆司)(◯) 日本の幸せ研究の第一人者である慶應大学の前野先生の著書です。「どんな人が幸せなのか」については、『幸せのメカニズム』(前野隆司)にかかれていますが、本書は「どうすれば幸せになれるのか」とい…

実践ポジティブ心理学(前野隆司)

『実践ポジティブ心理学』(前野隆司)(◯) 心の病になっていなくても、そうならないように気をつけたり、心の病にかかっていない今の状態をよりよくして幸せな状態に持っていくことを目指す「ポジティブ心理学」。心が普通の状態にある人が、今よりもっと…

女子の最強幸福論(栗原弘美)

『女子の最強幸福論』(栗原弘美) 繰り返しお伝えすることが多い、読書の領域ジャンプ。「幸せ」シリーズでも取り組んで見た結果、たどり着いたのが本書。やっぱりジャンプ効果は大きく、女性では当たり前感があっても、男性からは新鮮、興味津々、目から鱗…